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粉体焼付塗装でさらに美しくグレードアップ!
粉体塗装について
有機溶剤や水などの溶剤(溶媒)を含まず、合成樹脂・顔料を中心とした常温固形の粉末状の塗料を使用し、静電粉体塗装法(吹き付け塗装)と流動浸漬法(浸漬塗装)の二方法が主に行われる工業塗装法を言います。(富士では前者にて)
- 静電粉体塗装法
- スプレーガンで塗料を帯電させ、アースの取れた被塗装物に静電気を使って塗布し、その後、焼付け乾燥炉で加熱(180℃)することにより塗膜を形成します。
使用量はまだ少ないですが、現在主流の溶剤型の塗装方法より地球環境や人体に優しいと、欧米を中心に国内でも年々増加し続けています。
被塗装物の素材は金属類が主体で、その耐久性から自動車部品、道路・建築資材、家電製品などさまざまな分野に利用されていますが、その環境への配慮から工業製品だけでなく身の回りの装飾品等にも利用されています。
最近の粉体塗装は著しい進歩を示し、仕上がり外観やコスト面でも従来の溶剤塗料の性能に拮抗するレベルに達しています。
長所
- 高品質
塗料に使用される高分子樹脂の特性により、被服性に富み、高膜厚で優れた塗膜性能を有します。(強度、耐薬品性、耐食性、耐候性)
- 環境に優しい低公害性
有機溶剤を全く使用しないため、臭気がなく、大気汚染、火災、中毒などの危険性が大幅に減少され、廃水処理問題もなく、産業廃棄物も激減します。
取扱う会社とその商品のイメージアップにもつながります。
- 省資源
一回の塗装で厚膜を形成できるため塗装時間がスピードアップし、有機溶剤を全く使用せず、ト-タルコストダウンが計れます。
- 省力化、合理化
塗装の作業効率が非常に良く塗装能力が増加するため、熟練工が不要で、塗装ラインの小型化、自動化を容易に行なうことが出来ます。
短所
- 焼付温度が高い。
- 一色塗りとなります。
溶剤型の温度≒150℃ → 粉体塗装≒180℃のため、やや高カロリーの炉を必要とします。
- 色替えに時間が必要
セッティングに時間がかかります。
- 商品や色の自由度が低い。
溶剤塗料よりも歴史が浅く、商品や色の種類の自由度がやや低くなります。
- 薄膜の形成がしにくい。
通常の吹きつけで厚膜を形成しやすい。
- 現場施工に不向き。
塗料は常温固形の粉末状で、塗膜の形成には焼付乾燥を必要とします。
豊国富士産業指定色
※実際の色とは多少異なります。